心のしなやかさを促進してみよう

株式会社FOLIOQAエンジニアをしているManaです。

QAについて書こうかと思ったのですが、今回はメンタルヘルスに関わることを綴ります。

自分のもう一つの顔は心理士ですので…

ここでは、第三世代の認知行動療法であるACT(アクトと読みます)の目的である、

心のしなやかさを促進することについて触れたいと思います。

※ACTはアクセプタンス&コミットメント・セラピーの略

心のしなやかさ

心のしなやかさとは、快・不快な体験があろうとも、今この瞬間に完全に触れ、

自身で選んだ価値に沿って行動を変化させ持続できることになります。

ACTはネガティブな体験をポジティブに変えることを目的としません。

「なんのこっちゃ!」となりますが、ACTは理屈よりも体験を重視する心理療法ですので、

少しの間お付き合いいただけますと🙏

快・不快な体験をそのままに

生きていく中でうれしいことがあれば喜び、楽しいことがあれば心は踊ります。

反対に、物事がうまくいかなければ落ち込んだり、

職を失えばどうしようとなるかもしれません。

前者は好ましいものですが、後者は嫌なものだと感じると思います。

嫌なものってどうにかしたくなりませんか?

気分の落ち込みや不安な時、どんなことをして気を紛らわせるのでしょうか?

ひょっとしたら、お酒を飲んで憂さ晴らしをするかもしれません。

たまに友人と楽しく飲む分には問題にならないでしょう。

ですが、毎日我を忘れるほどお酒を飲めばどうなるでしょうか?

健康を害しますし、正気に戻ればまた落ち込みや不安はやってくると思います。

では、どうすればよいのか?

ここで役に立つエクササイズを紹介したいと思います。

手のひらで顔を覆うエクササイズ

  1. 手のひらを身体の前で上に向け、小指の横をそれぞれ合わせる
  2. 手のひらの上に今自分が感じてい不快な気持ちや考えが乗っていると想像する
  3. 両手のひらで顔を覆い、そのまま周りを見回す
  4. 次に両手のひらを合わせたまま、両手を胸元辺りまで下げる
  5. そのままそのまま周りを見回す

手のひらで顔を覆ったままだと周りが見えづらかったのではないでしょうか。

反対に、手のひらを胸元まで下げたまま周りを見回すとよく見えたかと思います。

どちらの場合も、手のひらは皆さんの前に存在し消えるわけではありません😎



自分の価値を見極めよう

次に自分の生きる道、コンパスである価値を見極めてみましょう。

自分自身に以下のことを尋ねてみてください。

「自分にとって大事なことは?」

「自分にとって大切な人は?」

世間体や道徳、周りはこうしているからなどは脇において尋ねてみましょう。

ちなみに、僕の価値は以下の通りです。

  • 自分のことを信頼してくれる人に応えること
  • 子供達
  • 飼っている猫たち
  • 心を開いて人と関わること

皆さんはどうですか?😃

価値に沿った行動

先ほど見極めた自分の価値に沿った行動について具体的に考えてみましょう。

  • 自分のことを信頼してくれる人に応えること→職場で積極的に業務改善をする
  • 子供達→仕事終わりに1時間は子供達とゲームやロボット作りに取り組む
  • 飼っている猫たち→餌やトイレ掃除などの世話をし、頭を撫でる
  • 心を開いて人と関わること→友人や新しく出会う人と積極的に話す

これらの行動はどれも1回やれば終わりではなく、継続してやることがポイントとなります。

例えるなら、コンパスの指す方向に進み続けるようなものです。

コンパスは常に北を指しますが、ずっと北に向かって進んでも北には到着しません。

ご存じの通り地球は丸いですので。



全部組み合わせて心のしなやかさを促進しよう

これまで触れてきたことを使って心のしなやかさを促進してみましょう。

とはいえ、実際に価値に沿った行動をするとどうなるか…

仕事終わりに子ども達と一緒に過ごそうとすると、僕の心はこう呟きます。

「疲れてる😫

「自分のことをしたい😒」

「めんどくさい😩」

呟きの通りに行動したら楽できますが、子供達を大切にすることにはならなくなります。

心の呟きに気づいたら、手のひらで顔を覆うエクササイズをやってみてください。

そうすれば、こういった気持ちや考えをそのままに、自分の価値に沿った行動ができるのではないでしょうか?

最後に、ACTは特定の精神疾患だけでなく、パフォーマンスの向上や心理的安全性などにも利用されています。

興味が沸いたらここで触れたことをやっていただけますと🙏

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